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「エッセンシャル思考」読了

Published on: 2025/02/11

いつか読もうと思っていた『エッセンシャル思考』を読みました。 最近、ミニマリストを実践しようと断捨離を進める中で、「より少なく、より良く」を追求する生き方を提唱する本書を読みたくなり、手に取りました。

エッセンシャル思考はタイトルの通り、本質に集中することを説いた本です。 その逆の思考法を「非エッセンシャル思考」として対比しながら、エッセンシャル思考の重要性を論じています。

各章について

本書は全4パート、20章で構成されています。

パート1では、エッセンシャル思考とは何か、非エッセンシャル思考とは何かを解説し、選択、ノイズ、トレードオフといった概念を通じて「何を選ぶか」が重要であることを示します。多くの事柄は無価値であり、本当に価値のあることに集中する必要があると説かれています。

パート2では、本質を見極めるための方法について説明され、孤独や洞察、遊び、睡眠、選抜といった要素の重要性が論じられます。

パート3では、「捨てる技術」として、目標設定、ノーと言う技術、キャンセル(損切り)、編集、線引きについて詳しく解説されています。

パート4では、エッセンシャル思考を継続していくための仕組み化の技術が紹介されています。

印象に残った章

パート1: エッセンシャル思考とは何か

本質を追求することの重要性を説く本書の根幹の部分です。特に「大多数のことは無価値」という考え方は、「全部できるはずだ」と欲張ってしまう自分への戒めとなりました。

ついつい「全部できる」と思いがちですが、「何でもできるが、全部はやらない」と意識的に取捨選択することが、本当に大事なことに集中するためのマインドセットになると感じました。

パート2: 見極める技術

静かな孤独の時間を作ることの重要性は、自分にも当てはまる部分が多くありました。例えば、旅行の際に電車や高速バスを選ぶことが多いのですが、これは移動時間を一人の時間として活用できるからです。この本を読んで、その選択が本質的に有効なものであると再認識できました。

また、睡眠の重要性についても改めて考えさせられました。4時間や5時間の睡眠では本質を追求する能力が著しく低下するという指摘には納得しました。「1時間の睡眠不足は血中アルコール濃度0.1%の状態と同じ」という事実は、酒好きの自分にとって特に印象的でした。

パート3: 捨てる技術

目標を明確にすることの重要性は、最近OKRを全社的に導入しようとしている自分にとって非常に腹落ちしやすい内容でした。「かなり明確」ではなく「完全に明確」に目標を定めるべきだという指摘は参考になりました。

Objective(目標)を設定する際には、以下のような2×2マトリックスを活用すると良いとのことでした。

一般的具体的
刺激的ビジョン・ミッション本質目標
平凡価値観四半期目標

また、過去の損失を切り捨てる(サンクコストを意識する)ことの重要性にも触れられていました。私自身、これまで捨てられずにいたものが多くあり、本章の内容は非常に響きました。エッセンシャル思考の本質を理解しているつもりでも、実践の面ではまだまだ課題が多いと感じました。

パート4: 仕組みの技術

このパートは、TIPS的な内容が多い印象を受けました。バッファを取ること、小さく始めること、集中や習慣の重要性など、他の生産性向上の書籍でもよく取り上げられるテーマが含まれています。

ただ、これまで断片的に知っていた個々のプラクティスが、エッセンシャル思考の考え方と結びついたことで、より体系的に理解できました。

特に、リンクトインのCEOが掲げる「スピードと質を追求した意思決定」という言葉が印象的でした。最近、質の向上について考えることが多かったため、この言葉は今後の指針として意識していきたいと思います。

まとめ

『エッセンシャル思考』は、多くの書評で「名著」として紹介されるだけの価値がある本でした。本書のメッセージを一言で表すなら、「より少なく、より良く」という言葉に尽きます。

なぜそれが大事なのか、なぜ実践できないのか、何が妨げになるのかを論理的に説明し、その解決策としての手法やマインドセットを提供してくれる内容でした。

私自身、捨てる技術の面ではまだまだ実践できていない部分が多いと感じました。今後は意識的に取捨選択を行い、本質に向き合う姿勢を強めていきたいと思います。